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【赤ちゃんに「はちみつ」は×】ボツリヌス菌の毒素で神経麻痺 [病気]

 厚生労働省は4月11日、「はちみつを与えるのは1歳を過ぎてから」と注意喚起を行った。同月7日に東京都が都内に住む生後5カ月の赤ちゃんが乳児ボツリヌス症で死亡したと発表したことを受けてのもので、赤ちゃんは離乳食としてはちみつを混ぜた市販のジュースを習慣的に飲んでいたという。このはちみつが乳児ボツリヌス症の原因と推定されている。今回はこのボツリヌス症について、まとめてみたい。
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ボツリヌス症は4種類
 ボツリヌス症は、ボツリヌス菌から産生される毒素によって神経麻痺を起こす病気で、致死性の高い病気だ。このボツリヌス毒素は、A~Gの7種類の存在が知られていて、人間が発症するボツリヌス症はA、B、E型菌が原因となる。この中で乳児ボツリヌス症の原因となるのはA型とB型だ。
 ボツリヌス症は①食餌性ボツリヌス症(ボツリヌス食中毒)②乳児ボツリヌス症➂創傷性ボツリヌス症④成人腸管定着性ボツリヌス症――の4つに分類される(創傷性ボツリヌス症、成人腸管定着性ボツリヌス症は国内ではまだ報告されていない)。このうち、最も発症頻度が高いのが食餌性ボツリヌス症だ。1日~数日間の潜伏期があり、下痢や腹痛等の症状が出現する。その後、複視(物が二重に見える)、眼瞼下垂(上まぶたが開きにくい)、口渇、歩行異常、嚥下困難といった神経症状が出現する。原因となる食品としては、1990年代までは飯寿司(いずし)による発症の報告が多かったが、最近では原因食品が特定されない事例が多い。2012年には真空パック詰め食品「あずきばっとう」(岩手県の郷土料理)を原因食品とする事例が発生したことを受け、厚生労働省は食品加工時や食べるときに十分加熱するなど注意喚起を行っている。

はちみつ以外からも乳児ボツリヌス症に
 1歳未満の乳児が発症する場合が乳児ボツリヌス症だ。数日間から数週間の潜伏期間のあと、便秘傾向、哺乳力低下、弱弱しい泣き声、無表情、首の筋肉の弛緩によって首が据わらなくなるなどの神経症状が出現する。1986~1987年にかけてはちみつを原因食品とする症例が全国で相次いで報告され、当時の厚生省ははちみつを1歳未満の乳児に与えないよう注意喚起を行っている。とくに生はちみつにはボツリヌス菌の芽胞(菌の休眠状態)が混入している場合があるのだ。また、2000年以降も原因食品が特定されない症例は全国から散発的に報告されている。ちなみに、海外でははちみつ以外ではコーンシロップ、ベビーフード、ハウスダストが原因と考えられる症例が報告されている。

はちみつは咳を抑制
 はちみつについて、若干補足したい。筆者の2歳の子どもは、夜に咳が出るのではちみつを飲んでいる。はちみつには、咳をしずめる効果があるという研究報告があるのだ。ナイジェリアのカラバル大学の研究者らによると、上気道感染症の小児にはちみつを摂取させたところ、咳の頻度や重症度を改善し、小児本人の睡眠も改善したとのこと。同様の研究報告はアメリカやイスラエルからも報告されている。就寝前30分以内がいいらしいぞ。
 なお、花粉症の人、糖尿病や高トリグリセリド血症の患者ははちみつの摂取に注意が必要だ。また、薬を服用している人は、はちみつに含まれるプロポリスが薬の作用に影響する場合があるので医師や薬剤師に相談するといいだろう。
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