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【アトピーとおさらば】10年ぶりの治療薬「デュピクセント」 [薬]

 アトピー性皮膚炎治療薬としては10年ぶりの新薬「デュピクセント」が4月23日に発売された。この「デュピクセント」について、日本医科大学の佐伯秀久教授、広島大学の田中暁生准教授のセミナーを聞いてきたので、紹介したい。

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 「デュピクセント」は、アトピー性皮膚炎では初となる生物学的製剤(抗体医薬品)ということでも注目を集めている。細胞培養で製造するので、その分高価なのだが、効き目も高いという薬だ。従来の治療では効果が十分に表れなかった患者に対して使用される。
 アトピー性皮膚炎に対する「従来の治療」とは、ステロイド外用剤やタクロリムス軟膏を塗る治療となる。日本医科大学の佐伯先生は、この従来治療で8割以上の患者が症状が出なくなると言っている。セミナーでは、アトピー性皮膚炎の患者さんの体験談も発表されたが、「正しく」ステロイド外用剤を使用することで、症状が抑えられ、今はエアロビクスのインストラクターをしているとのこと。「正しく」というのは、自分に合った薬を、医師の指示通りに使用し続けることなのだが、毎日毎日、薬を全身に塗り続けることは、意外と難しい。すぐに目に見えて良くなることも少なく、ステロイドは使用し続けるには刺激が強い薬というイメージもあり、医師の言う通り続けられる患者は多くないのだ。
 また、ステロイドを正しく使いつづければ8割の人は良くなるが、それでも効果が見られない患者も2割近くいる。そういう患者にとって「デュピクセント」は「多大なる恩恵がある」と田中先生は言っている。
 アトピー性皮膚炎は、▽皮膚バリア機能の低下(破壊)▽炎症(皮膚炎)▽かゆみ――の三つが主な病態。皮膚バリア機能の低下には「保湿剤」、皮膚炎に対しては「ステロイド外用剤」、かゆみには「抗ヒスタミン薬」など、三つの病態それぞれにアプローチが必要だが、「デュピクセント」は三つの病態すべてに作用するという。そして効果が高い。佐伯先生は、重度のアトピー性皮膚炎患者でも、4割が寛解(湿疹がない状態)にたどり着けるほか、8割の人は症状が半減したとの臨床試験成績を紹介した。しかも、投与2週間で改善効果が見られるとのことだ。
 問題は、価格だろうか。「デュピクセント」は2週間に1回注射をするのだが、1回の注射で薬価は8万1640円。2回注射で16万3280円。つまり、1カ月(3割負担)5万4426円の薬代がかかるのだ。しかも、「デュピクセント」は単独で使用するのではなく、ステロイド外用剤と併用することが原則。すなわち、今までの治療費+5万円という計算になる。ギリギリ高額療養費制度に引っかからない人も多そうだ。しかし、田中先生は「デュピクセント」使用で寛解状態が続けば「薬を止めることも可能」と高い期待感を示している。アトピー自体と「おさらば」できるかもしれないわけだ。もう何十年とアトピーが治らないという人は、チャレンジしてみる価値は十分ありそうだ。
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