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【犬猫から感染】コリネバクテリウム・ウルセランス [病気]

 厚生労働省は1月10日、「コリネバクテリウム・ウルセランス」という感染症に関する情報を都道府県に通達した。この感染症は、日本で増加傾向にあるとして注目されている新興感染症の一つ。日本では2001年に初めて感染が報告され、これまで19例が確認されている。動物から感染するおそれのある人獣共通感染症の一つで、「コリネバクテリウム・ウルセランス」感染者19例のうち、感染源が猫と推測される例が13例、犬と推測される例が5例ある。そして19例目の女性は死亡していたことが確認されている。

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ジフテリア菌の近縁菌
 「コリネバクテリウム・ウルセランス」は細菌の一種で、ジフテリア菌の近縁種だ。「ジフテリア」って聞いたことがある人もいると思うが、予防接種で打つワクチンの一つなのだ。3種混ワクチン(DPT)やや四種混合(DPT-IPV)ワクチンに含まれている(「DPT」の「D」はジフテリア(diphtheria)の「D」)。なので、ジフテリア自体は、今ではほとんど感染者は報告されていない(2017年はゼロ)。しかし予防接種が始まる前は、感染者の5~10%が死亡するという恐ろしい感染症だったのだ。
 「コリネバクテリウム・ウルセランス」も、ジフテリア菌と同じように「ジフテリア毒素」という毒素を産生するため、ジフテリア感染症と同じような症状を見せる。具体的には「発熱」「せき」「のどの痛み」などで始まり、皮膚炎やリンパ節炎などに移行。死に至ることもある。死亡した女性は、屋外で3匹の猫に餌やりをしており、その際に感染したとみられている。

犬・猫の保有率
 では、どれくらいの犬や猫が、この「コリネバクテリウム・ウルセランス」を持っているのだろうか。2015年に大阪市立環境科学研究所などが行った調査を紹介しよう。この調査は大阪市動物管理センターに収容された犬125頭、猫137頭を調査し、「コリネバクテリウム・ウルセランス」の保有率を調査したもの。結論からいえば、猫137頭中5頭(3.6%)から「コリネバクテリウム・ウルセランス」が見つかった。そして、犬からは見つからなかった。また、菌が見つかった猫5頭は、呼吸器症状は認められなかったものの、5頭とも健康状態が悪かったとのこと。この調査では菌を保有した犬は見つからなかったが、フランスでは 2002年から2008年までの間に12例の感染が報告されていて、うち2例は犬から菌が見つかっている。これまでの研究では、犬は無症状での保菌が多いが,感染猫は鼻炎等の呼吸器症状を示すことがあると報告されている。
 厚生労働省では、飼育している犬や猫が、せきやクシャミ、鼻水などのかぜに似た症状をしている場合や皮膚炎などがみられるときは、早めに動物病院に連れていくほか、そのような症状を見せる犬・猫に触れるときは、手袋やマスクをし、さわったあとは手洗いなどをするよう呼び掛けている。

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