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【「子どもの気管切開なび」公開】国立成育医療研究センターが開設 [病気]

 小児気管切開に関する総合情報サイト「子どもの気管切開なび」が開設された。何らかの事故や病気により、のどを切開して気管にチューブを通して呼吸を確保するのが「気管切開」だ。気管にチューブが入っているだけで、他の子となんら変わるところはないのだが、幼稚園や小学校に入ることが困難になるなど、気管切開に関する誤解が多いという。そこで「小児の気管切開」について正しい知識を持ち、子どもの教育をうける権利が奪われることがないようにという趣旨で国立成育医療研究センターが開設したのが「子どもの気管切開なび」なのだ。

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気道確保や呼吸管理の手段
 呼吸するとき、吸った空気は鼻やのどから気道(気管)を通って肺に送られる。この気道が狭くなる(上気道狭窄)などするとうまく呼吸ができず、苦しくなる。そういうときに気道確保や呼吸管理の手段として行われるのが「気管切開」である。のどの皮膚を切開し、気管に小さな穴を開けてカニューレと呼ばれる太い管を挿入する。そうすることで空気の通り道である気道を確保するのだ。近年は、周産期医療の発達により、呼吸障害を起こしやすい新生児に対して行う気管切開が増えているという。
 小児に対して気管切開を行うケースとしては、主に①慢性呼吸不全などにより長期に人工的な呼吸管理が必要な場合②上気道狭窄が長期に及び、短期間での回復が望めない場合――が多い。気道の確保には、細長いチューブを鼻から気管まで通すやり方があるが、動くとチューブが食道に入ってしまうなどのリスクがあって管理が難しい。長期に及ぶ場合は、カニューレを挿入したほうが抜けにくく、呼吸も楽になるし、外で遊ぶこともできるようになる。また、在宅で家族が呼吸管理する場合は、カニューレのほうが安全に管理しやすいのだ。
 しかし、いざ子どもに気管切開が必要になったことを医師から告げられると、悲壮感ただような表情をする家族が多いそうだ。気管切開すると声が出なくなるとか、食ベ物を口から食べられなくなるといった誤解があるのだ。そういう誤解のため、気管切開した子どもは、幼稚園や小学校に入ることが難しくなるなどの問題も起こっているという。

気管切開していてもかけっこで一等賞
 気管切開していても、声を出して笑い、食べ物をおいしく食べ、かけっこでは一等賞をとったり、吹奏楽部で金管楽器を吹いたりしている子どももいる。医療的ケアは必要だが、気管にカニューレが入っているだけで、他の子となんら変わるところはないのだ。もちろん、気管切開が必要となった原因が解消すれば、カニューレを抜いて、切開した気管を閉鎖することもできる(気管孔閉鎖)。気管孔閉鎖できる割合は約1~3 割程度と言われているが、脳性麻痺など寝たきりの症例を除いた歩行可能な症例では、気管孔閉鎖率は80%に及ぶとの報告もある。また、カニューレ挿入期間が短ければ、切開孔は自然閉鎖することも多いのだ。
 国立成育医療研究センターが開設した「子どもの気管切開なび」は、小児気管切開に関する総合情報サイトになっていて、気管切開が必要な場合や、気管切開に関するQ&A、気管チューブのある子どもの生活、医療費情勢や福祉サービスなどの情報を紹介している。「気管カニューレが入っていることが危険であるという認識は必要」としながらも、正しい知識と正しく取り扱うことで、危険はかなり減らすことができる。そしてなにより、気管カニューレが入っていることで、子どもの教育をうける権利を奪ってはいけないとうったえている。
・子どもの気管切開なび
http://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/kankaku-keitai/navi/index.html

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